社会派の作品:182件
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沈黙の自叙伝(字幕)
農村に君臨する将軍と彼に仕える青年の奇妙な関係を通し、暴力と欺瞞に満ちたインドネシアの近現代史を寓話的に描いたドラマ。監督はこれが長編デビュー作となるマクバル・ムバラク。
【キャスト】
ケビン・アルディロワ/アースウェンディ・ベニング・サワラ
【スタッフ】
監督:マクバル・ムバラク -
旅するローマ教皇(字幕)
一緒に旅に出ましょう。
「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」などのドキュメンタリー作品で国際的に高く評価される名匠ジャンフランコ・ロージが、ローマ教皇フランシスコに迫ったドキュメンタリー。
【スタッフ】
監督:ジャンフランコ・ロージ -
月
世に問うべき大問題作が放たれるー実際の障害者殺傷事件に着想を得て発表された辺見庸の小説を映画化
実際の障害者殺傷事件を題材に、2017年に発表された辺見庸の小説「月」。
本作は、『新聞記者』、『空白』を手掛けてきたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーが最も挑戦したかった原作だった。
それを映画化するということは、この社会において、タブーとされる領域の奥深くへと大胆に踏み込むことだった・・・。
オファーを受けた石井監督は、「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」という。その信念のもと、原作を独自に再構成し、渾身の力と生々しい血肉の通った破格の表現としてスクリーンに叩きつける。
そして宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった第一級の俳優陣たちもまた、ただならぬ覚悟で参加した。本作は日本を代表する精鋭映画人たちによる、最も尖鋭的な総力をあげた戦いだといっても過言ではない。
もはや社会派だとか、ヒューマンドラマだとか、有り体の言葉では片づけられない。
なぜならこの作品が描いている本質は、社会が、そして個人が問題に対して“見て見ぬふり”をしてきた現実をつまびらかにしているからだ。本作が世に放たれるーそれはすなわち、「映画」という刃が自分たちに向くということだ。覚悟しなければならない。そう、もう逃げられないことはわかっているからー。
【キャスト】
堂島洋子:宮沢りえ
さとくん:磯村勇斗
坪内陽子:二階堂ふみ
堂島昌平:オダギリジョー
【スタッフ】
監督:石井裕也
プロデューサー:河村光庸,長井龍,永井拓郎
製作会社:スターサンズ
原作:辺見庸
脚本:石井裕也
音楽:岩代太郎
撮影:鎌苅洋一
照明:長田達也
録音:高須賀健吾 -
燃えあがる女性記者たち(字幕)
「カバル・ラハリヤ」―小さなメディアが巻きおこすビッグウェーブ。世界で称賛の声!メディアで人を守ることができる―― 心の声を聴くことをあきらめない。スマホを武器にインド社会に切り込む女性記者群像。
【キャスト】
ミーラ/スニータ
【スタッフ】
監督:リントゥ・トーマス -
アダミアニ 祈りの谷(字幕)
谷に風が吹き、鳥たちはさえずる。荘厳なコーカサスの山々で アダミアニが生きている。チェチェン紛争で「テロリストの巣窟」と汚名を着せられた東ジョージアの山岳地帯、パンキシ渓谷で暮らす、キスト(チェチェン系ジョージア人)と呼ばれるイスラム教徒の人々を3年間に渡り記録。
【キャスト】
レイラ・アチシビリ/マリアム・ケバゼ/アボ・アチシビリ/バルバラ・コンコレフスカ
【スタッフ】
監督:竹岡寛俊 -
親のお金は誰のもの 法定相続人
「相続」―命でつなぐ家族の物語
三重県伊勢志摩を舞台に伝説の真珠を巡る家族の大騒動と成年後見制度の問題を描くハートフル・エンターテイメント!
「相続」と「家族」をテーマに製作された本作。少子高齢化社会と言われる今だからこそ、向き合うべき制度「成年後見制度」(2000年に発足)の問題を描きつつ、《時価6億円》の値打ちを持つ伝説の真珠を巡るある家族の大騒動を描く。
ダブル主演を務めるのは、テレビドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する比嘉愛未と三浦翔平。比嘉は三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親をもつ三人姉妹の三女・大亀遥海を、三浦翔平は認知症の疑いがある遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じている。他キャストには三人姉妹の父親・大亀仙太郎を三浦友和、母親の満代を石野真子、大亀家の長女・珠子を松岡依都美、次女・浜子を山﨑静代、弁護士の井坂を小手伸也、遥海の幼馴染・雄太を浅利陽介、ブローカーの金増を田中要次といった個性豊かな俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えている。
メガホンを取るのは『利休にたずねよ』(13)、『海難1890』(15)、『天外者』(20)などで知られる田中光敏監督。『利休にたずねよ』、『海難1890』、『天外者』でタッグを組んだ脚本家の小松江里子と共に、“学びあり”“笑いあり”“涙あり”のハートフル・エンターテイメント映画を完成させた。
【キャスト】
大亀遥海:比嘉愛未
城島龍之介:三浦翔平
大亀仙太郎:三浦友和
大亀満代:石野真子
浜口雄太:浅利陽介
井坂正樹:小手伸也
伊藤浜子:山﨑静代(南海キャンディーズ)
水谷珠子:松岡依都美
金増貯蔵:田中要次
【スタッフ】
監督:田中光敏
脚本:小松江里子 -
バンクシー 抗うものたちのアート革命(字幕)
世界のグラフィティアートで最も有名なアーティスト、バンクシーが築き上げた帝国、そして世の人々に刺激を与えたムーブメントの秘話
世界に影響を与え続ける正体不明の覆面グラフティアーティストのバンクシー。彼のアイデンティティは謎に包まれたままだったが、政治風刺芸術や犯罪的なスタントは体制に抗いながらも革新的なアートムーブメントを生み出した。ストリートカルチャーの潮流を辿りながら、グラフティアートと大衆社会の関係を紐解く入門的ドキュメンタリー。
【キャスト】
バンクシー
ジョン・ネーション
フェリックスFLXブラウン
スティーブ・ラザリデス
ベン・エイン
【スタッフ】
監督:エリオ・エスパーニャ
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ブルドーザー少女(字幕)
悪をなぎ倒せ
弱者庶民 VS 権力者 理不尽な韓国社会にひとりの少女が殴り込み!
怒れ!狂え!雄叫びを上げろ!!闇夜をブルドーザーが暴走する!!
韓国社会の理不尽に怒りを爆発させる本作の主人公ヘヨンは、エネルギッシュで直情的、しかしどこか繊細さも持ち合わせた少女。演じたキム・ヘユンはドラマ「SKYキャッスル 上流階級の妻たち」で頭角を現し、初主演の本作で第43回青龍映画賞新人女優賞を受賞!さらに第59回百想芸術大賞では、監督のパク・イウンが新人監督賞、主演キム・ヘユンが新人女優賞にダブルノミネート!韓国で実際に起きた出来事をモチーフに物語を立ち上げ、社会への怒りを真向から描き切ったことで高い注目を集める話題作!
第43回 青龍映画賞 新人女優賞受賞
第58回 大鐘賞映画祭 新人監督賞&新人女優賞ダブル受賞
第59回 百想芸術大賞 新人監督賞&新人女優賞ダブルノミネート
第31回 釜日映画賞 新人女優賞ノミネート
第27回 春史映画祭 新人女優賞ノミネート
第17回 大阪アジアン映画祭 コンペティション部門 正式出品
【キャスト】
ヘヨン:キム・ヘユン
ボンジン:パク・ヒョックォン
コ・ユソク:イェソン
チェ・ヨンファン:オ・マンソク
【スタッフ】
監督:パク・イウン
プロデューサー:アン・ビョンレ
製作会社:Gozip Studio
脚本:パク・イウン
音楽:イ・ジュノ -
風が吹くとき(吹替)
核戦争の恐怖を描いた不朽の名作アニメーション
[核]を知らない新しい世代に伝えたい、[平和を願うメッセージ]がここにある―。
「スノーマン」のレイモンド・ブリッグズが、核戦争の恐ろしさを描いて話題になった絵本のアニメ映画化作品。
のどかな老夫婦の日常を一瞬にして引き裂いた原子爆弾、核兵器の恐ろしさをリアルに伝えた傑作アニメーション。吹替版は大島渚監修により、森繁久哉、加藤治子が吹替を担当した。
【キャスト】
ジム:森繁久彌(ジョン・ミルズ)
ヒルダ:加藤治子(ペギー・アシュクロフト)
ロン:田中秀幸
アナウンサー:高井正憲
【スタッフ】
監督:ジミー・T・ムラカミ
日本語版監督:大島渚
原作:レイモンド・ブリッグズ
脚本:レイモンド・ブリッグズ
音楽:ロジャー・ウォーターズ
主題歌:“When The Wind Blows” デヴィッド・ボウイ
製作:ジョン・コーツ
製作総指揮:イエイン・ハーヴェイ
アニメーション:リチャード・フォードリー
美術・レイアウトデザイン:エロル・ブライアント
技術:ピーター・ターナー
プロダクション・コーディネーター:アン・ゴドール
特殊効果:スティーブン・ウェストン -
アシスタント(字幕)
憧れの映画業界--彼女が気づいてしまったのは 誰もが見て見ぬふりをしている、その<闇(しくみ)>
ニューヨーク・タイムズスクエアの裏手にある薄汚れたオフィスで、18日間という短期間で撮影された本作は、サンダンス・ベルリンを始めとした世界中の映画祭や各メディアによって高く評価された。
『ジョンベネ殺害事件の謎』(2017)で知られるドキュメンタリー映画作家のキティ・グリーンは、2017年に巻き起こった #Me Too運動に自身初の劇映画の題材を見出し、今日の職場における大きな問題をフィクションの形で掘り下げた。英語で匿名の女性を指す “Jane Doe” に由来するジェーンというキャラクターは、数百にも及ぶ労働者へ対して行われたリサーチとインタビューによって監督が得た膨大な知見、とりわけ女性の痛みや混乱の経験から形成されている。そして、ヒエラルキーの末端で働く人々の代弁者でもあり、現代のジャンヌ・ディエルマンとも言えるジェーンを全身全霊で演じたのは、いま最もエキサイティングな若手俳優として急速に地位を確立しているジュリア・ガーナー。
一つの確信によって、思いもよらない自らの立場が明らかになるとき、彼女はどのような選択をするのか――静かな衝撃に打ちのめされる87分。
【キャスト】
ジェーン:ジュリア・ガーナー
ウィルコック:マシュー・マクファディン
ルビー:マッケンジー・リー
シエナ:クリスティン・フロセス
男性アシスタント1:ノア・ロビンズ
【スタッフ】
監督:キティ・グリーン
プロデューサー:スコット・マコーリー,ジェームズ・シェイマス,P・ジェニファー・デイナ,ロス・ジェイコブソン
脚本:キティ・グリーン
音楽:タマール=カリ
サウンドデザイン:レスリー・シャッツ
キャスティング:アヴィ・カウフマン -
猫と、とうさん(字幕)
猫たちと、幸せを見つけ、優しく生きている人たちがここにいます。
誰にとっても未曽有の試練となった2020年を、愛猫とともに乗り越える9人の男たちを描いた、全米ヒットドキュメンタリーが到着!
【キャスト】
ネイサン・ケーン
ジェフ・ジャドキンス
デヴィッド・ジョバンニ
【スタッフ】
監督:マイ・ホン -
#ミトヤマネ
「みんなに知られているのと知られてないの、どっちがいい?」SNSのインフルエンサー・ミトヤマネの華やかな活躍と転落を描く、主演・玉城ティナ×監督・宮崎大祐による新たなジャパニーズ・カルト映画が誕生!
SNSのインフルエンサーを生業にする主人公ミトヤマネの華やかな活躍とその後の転落を描く、玉城ティナ主演の新たなジャパニーズ・ノワール作品。知る人ぞ知る傑作スリラー『VIDEDPHOBIA』の宮崎大祐監督による、今までにないカルト映画が誕生!モントリオールヌーヴォーシネマ映画祭2023選出。
【キャスト】
山根ミト:玉城ティナ
山根ミホ:湯川ひな
田辺キヨシ:稲葉友
松本弁護士:片岡礼子
山城紗智子:安達祐実
木村:筒井真理子
【スタッフ】
監督:宮崎大祐
製作会社:MAM FILM
脚本:宮崎大祐
音楽:valknee -
ザ・フォーギブン 襲撃地帯(吹替)
やがて正義は、見失われていく。テロ集団潜伏の疑いをかけられた先住民集落への特殊部隊襲撃を描く衝撃作!!2007年、ニュージーランド東部のルアトキ集落で実際に起きた武装警察による先住民への強制捜査事件は、国家を揺るがす大論争へと発展した。平和活動家の逮捕、一般市民をも巻き込んだ家宅捜査や道路封鎖。その行き過ぎた当局の捜査に対する国内での反発は、大規模な講義デモへと発展した。
【キャスト】
クリフ・カーティス/ジェイ・ライアン/マヌー・ベネット/タメ・イティ/シモーヌ・ケッセル
【スタッフ】
監督:テアレパ・カヒ -
ゴルゴ13(1971)
さいとうたかをの人気劇画「ゴルゴ13」 初のアニメ化作品を遂に公開!
1971年にTBSで放送され、これまで一度も再放送されたことのない幻のアニメが50年の時を越えて甦る。
ひとたび請け負った仕事はいかなる困難があろうとも完遂する。世界の諜報機関がその名を知る超A級スナイパー“ゴルゴ13”の活躍を描く。
【キャスト】
ナレーション:城 達也
ゴルゴ13:新田 昌玄
【スタッフ】
監督:河島治之,和田嘉訓,渡辺俊一,遠田寛昭,小林惇多,荒沢邦夫
プロデューサー:斉藤豊,河島治之
製作会社:TBSスパークル
原作:さいとう・たかを
音楽:山下 毅雄 -
サントメール ある被告(字幕)
幼い娘を殺害した罪に問われた女性ロランス。彼女は本当に我が子を殺したのか──?裁判を傍聴する女性作家ラマが、最後に感じたものは?
【キャスト】
カイジ・カガメ、ガスラジー・マランダ、ヴァレリー・ドレヴィル、オーレリア・プティ、グザヴィエ・マリ
【スタッフ】
監督:アリス・ディオップ -
薄氷の告発(字幕)
韓国のスケート界を舞台に、指導者による性暴力に立ち向かう元選手の姿を描いたドラマ。「フェニックス 約束の歌」のペク・ジニがジュヨン役で主演を務め、被害者の心情をさらす熱演。共演は「夜叉 容赦なき工作戦」のソン・ジェリム、「パイプライン」のペ・ユラム。
【キャスト】
ペク・ジニ/ソン・ジェリム/ペ・ユラム
【スタッフ】
監督:ユン・クォンス -
硝子のジェネレーション/香港少年激闘団(字幕)
重鎮バリー・ウォンと気鋭アンドリュー・ラウ監督が放つ、超人気シリーズ衝撃の序章!大ヒットシリーズ『欲望の街・古惑仔』の主人公たちの少年時代を描く衝撃の青春映画。一流スタッフと超人気ヤングスターの共演で社会問題である少年犯罪が鮮明に描かれる。主役ナンを、今や絶大な人気を誇るニコラス・ツェが好演し、香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞した。
【キャスト】
ニコラス・ツェー/サム・リー/ダニエル・ウー
【スタッフ】
監督:アンドリュー・ラウ -
熊は、いない(字幕)
イランでは上映禁止。20年間の映画製作を禁じられた闘う映画監督、ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞 ジャファル・パナヒ監督作品
20年間の映画制作禁止!
政府から映画製作を禁じられても撮ることで闘う、世界で最も勇敢な監督
社会にある障壁や理不尽な規制などに対する人権の尊重をテーマにした作品で知られるイランの名匠ジャファル・パナヒ監督。彼の作風は、厳格なイスラム国家であるイランでは、ときにタブーへの挑戦とされ、2010年、“イラン国家の安全を脅かした罪”として政府から20年間の映画制作禁止を言い渡されるも、様々な方法で映画撮影を続行。イラン国内での上映は出来ないが、映画を撮ることで闘い続けている、世界で最も勇敢な映画監督である。長編監督デビュー作『白い風船』(95)で、第48回カンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞して以来、世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)ほか主要映画祭が絶賛。本作『熊は、いない』(22)は第79回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を獲得し世界からの賛辞と応援は止まらない。
【キャスト】
ジャファル・パナヒ:ジャファル・パナヒ
村長:ナセル・ハシェミ
ガンバル:ヴァヒド・モバセリ
バクティアール:バクティアール・パンジェイ
ザラ:ミナ・カヴァーニ
【スタッフ】
監督:ジャファル・パナヒ
プロデューサー:ジャファル・パナヒ
製作会社:JP Production
脚本:ジャファル・パナヒ -
私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?(字幕)
世界最大の仏原子力発電会社で秘された大スキャンダルが明るみに。5万人の従業員を守ろうとした彼女に何があったのか?
会社と未来、そして従業員を守るため大企業と闘ったモーリーン・カーニー。実話に基づく国家的スキャンダルを背景にした社会派サスペンス。
【キャスト】
モーリーン・カーニー:イザベル・ユペール
夫のジル・ユーゴ:グレゴリー・ガドゥボア
ジャン・ピエール:フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾン
ジュリー:アレクサンドラ・マリア・ララ
リュック・ウルセル:イヴァン・アタル
【スタッフ】
監督:ジャン=ポール・サロメ
プロデューサー:ベルトラン・フェヴル
原作:LA SYNDICALISTE
脚本:ジャン=ポール・サロメ,ファデット・ドゥルアール
音楽:ブリュノ・クーレ -
片袖の魚
ずっと、わたし―
トランスジェンダーのささやかながらも確かな一歩を刻む34分。
わたしがわたしを生きる物語
自分を不完全な存在だと思い込み、自信を持てないまま社会生活を送るひとりのトランス女性が新たな一歩を踏み出そうとする――。そんなささやかな瞬間の物語を、詩人・文月悠光の詩を原案として、ゲイ老人の性と苦悩を描いた『老ナルキソス』(2017)がレインボーリール東京や上海クィア映画祭などで最高賞を獲得し、以降に監督した作品も世界のLGBTQ+映画祭で高い評価を得ている東海林毅が丁寧に映像化した。制作開始にあたっては、日本で初めてとなるトランスジェンダー女性当事者の俳優オーディションを開催。多数の応募者の中から主役に選ばれたのは、ファッションモデルとして活躍しているイシヅカユウ。これが映画初主演となる。音楽は蓮沼執太フィルでドラマーを務める尾嶋優(Jimanica)がオリジナル楽曲を提供。主題歌「RED FISH」の歌詞は原案の文月悠光が映画のために書き下ろした。また本作では新型コロナウィルス対策として少人数かつスピーディーな制作に対応するため、全編にわたりスマートフォン(Sony Xperia 1)1台のみで撮影が行われた。
【キャスト】
新谷ひかり/光輝:イシヅカユウ
千秋:広畑りか
久田 敬:黒住尚生
中山恵子:原 日出子
辻 史夏:猪狩ともか
熱帯魚店店主:田村泰二郎
【スタッフ】
監督:監督
プロデューサー:東海林 毅
製作会社:みのむしフィルム
脚本:東海林 毅
音楽:尾嶋優
原案:文月悠光 -
バッカス・レディ(字幕)
死ぬほど上手な売春婦。お望みならば、逝かせましょう。『スキャンダル』のイ・ジェヨン監督、韓国の国民的女優ユン・ヨジョン(『ハウスメイド』)主演作品。高齢者が集まる公園で、栄養ドリンク「バッカスD」を売りながら売春をする中高年の売春婦たち。その中で「死ぬほど上手」と評判の60代売春婦ソヨンを通して、高齢化社会や移民問題に迫る人間ドラマ。
【キャスト】
ユン・ヨジョン/ユン・ゲサン
【スタッフ】
監督:イ・ジェヨン -
自転しながら公転する
与野都(よの・みやこ)、30歳独身、契約社員。
憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて1年の月日が経った。
一生懸命頑張っても報われず、将来に不安を抱えて過ごす日々。
そんな時に出会ったのは、優しいけれど経済的に不安定な
アルバイト店員の羽島貫一(はしま・かんいち)。
20代の頃のキラキラした恋愛とは違い、
たくさんの「リアル」が突きつけられる中で、
2人の関係は深まって、時に離れてを繰り返していく。
波長が合うというだけで結婚しても良いのか――。
出産して子育てする未来はあるのか――。
さらには、一人っ子の都の肩にのしかかる親の介護問題の行く末は――。
「彼との出会いは、私をどこへ連れて行くんでしょうか…?」
恋に、仕事に、親の介護に自分自身でぐるぐると思い悩んで、
そんな自身の環境もぐるぐると移り変わっていく。
まるで地球が自転しながら、公転するかのように――。
決断力がなく、諦めと希望の間を行ったり来たりの都は、
迷いながら、ひたむきに「幸せ」を追い求めていく。
悩むこと、立ち止まることは悪いことじゃない。
その先には明るい未来が待っている。
悩める30代女性が、「幸せな生き方」とは何かを考える、等身大のヒューマンラブストーリー。
【キャスト】
松本 穂香:与野 都
藤原 季節:羽島 貫一
長谷川 慎 (THE RAMPAGE):ニャン
小林 涼子:小島 そよか
野村 麻純:柏崎 絵里
田中 偉登:檜山 優
神保 悟志:与野 修
鶴田 真由:与野 桃枝
【スタッフ】
脚本:池田 奈津子
演出:淵上 正人(共同テレビ)
音楽:戸田 有里子
原作:山本文緒
チーフプロデューサー:中間 利彦
プロデューサー:矢部誠人、水野綾子(共同テレビ)
企画協力:新潮社
制作協力:共同テレビ
制作著作:読売テレビ -
シモーヌ フランスに最も愛された政治家(字幕)
『エディット・ピアフ 愛の讃歌』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き、世紀の女性を描くオリヴィエ・ダアン監督3部作の渾身のラスト。シモーヌ本人とも親交があり深く尊敬するエルザ・ジルベルスタインが、8kg増量して臨んだ威厳ある演技は圧巻。
【キャスト】
エルザ・ジルベルスタイン/レベッカ・マルデール/オリヴィエ・グルメ/エロディ・ブシェーズ
【スタッフ】
監督:オリヴィエ・ダアン -
共謀家族(吹替)
疑われたのはある平凡な一家------ 家族は秘密で強くなる。愛する家族を守るために、父親が「映画」をヒントにした完全犯罪を計画!究極の証拠隠滅サスペンス!!
『共謀家族』は、犯罪映画のトリックを知り尽くした男と、“1000の事件を研究すれば分からないことなどない"と言い切る警察局長が繰り広げる白熱の頭脳戦に加え、親子の愛と家族の絆、善悪の境界線、人間の原罪と魂の救済にまで踏み込んだ、サスペンス映画の枠を超えた重厚なエンタテインメント!監督の新鋭サム・クァーは、長編初監督とは思えない卓越した心理描写と緊張感が途切れることないストーリーテリングを高く評価され2020年中国年間興収第9位という大ヒットを記録。韓国・富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭では観客賞を受賞している。一家の父リーを演じるのは、シャオ・ヤン(肖央)。本作の演技により「2020東京・中国映画週間」 ゴールドクレイン賞/金鶴賞・最優秀主演男優賞を受賞。リー家族を疑うラーウェン警察局長役には『ラストエンペラー』の名女優ジョアン・チェン(陳冲)。ラーウェンは職権を濫用し、強引かつ冷酷な手段で捜査を進め、リーが仕組んだ完全犯罪を鋭く追及。罪を隠そうとする者、罪を暴こうとする者が、それぞれの愛する我が子のために知力を尽す頭脳戦が展開する極上のサスペンス作品!
【キャスト】
リー・ウェイジエ:藤井剛(シャオ・ヤン)
ラーウェン:宇那明莉(ジョアン・チェン)
アユ―:小林桂子(タン・ジュオ)
ドゥポン:濱岡敬祐(フィリップ・キョン)
ソン:山本五郎(チョン・プイ)
ピンピン:松崎沙也加(オードリー・ホイ)
【スタッフ】
監督:サム・クアー
プロデューサー:マー・シュエ、リン・チャオリン
脚本:ヤン・ウェイウェイ、ジャイ・ペイ
音楽:リー・タオ -
明日の食卓
息子を殺したのは、私ですか−?
2016年に出版された椰月美智子の小説「明日の食卓」。親子、そして家族をめぐる光と闇を、ごく普通の母親が日々抱える葛藤から赤裸々に描出。子育て世代を中心に反響を呼んだ本作を『64-ロクヨン-』(16)、『糸』(20)等を手掛けてきた名匠・瀬々敬久が映画化。住む場所も環境も異なる3組の母子とその家庭の内情に迫る。2人の息子を育てるフリーライターの石橋留美子を演じたのは、自身も2児の母であり、10年ぶりの映画主演作となった菅野美穂。ブランクを経て復帰したライターの仕事にやり甲斐を感じる一方で、収入を失った夫に代わって家計を支えるプレッシャーを抱え、やんちゃな息子たちに振り回される日々。ボロボロになりながらも、タフな存在感と未来への希望をうかがわせる朗らかさを演じきった。大阪在住のシングルマザーである石橋加奈を演じたのは高畑充希。パートの仕事を掛け持ちして働きづめの毎日で、一人息子の成長だけが生き甲斐。心身共に余裕のない中でも懸命に前を向く生き様を、愛情深く肝のすわった母親像として鮮明にスクリーンに焼きつける。静岡に住む専業主婦の石橋あすみを演じたのは尾野真千子。郊外にマイホームを建て、遠距離通勤を選んだサラリーマンの夫と、地元の名家である姑に、よく出来た息子。絵に描いた幸せな家庭と優雅な暮らしがずっと続くと思っていた矢先、息子の思いがけない一面を知り自分を見失っていく姿を、生々しい息使いで体現した。そのほか、大東駿介、和田聰宏、山口紗弥加、藤原季節、渡辺真紀子、宇野祥平ら邦画界を支える実力派俳優が脇を固める。ワンオペ、シングルマザー、介護問題。世の母たちを取り巻く環境は過酷だが、決して母親だけの問題ではない。にもかかわらず、その多くを彼女たちが背負わざるを得ない現実がある。自分なりに注いできたつもりの愛情も、子どもたちには思うように届かない。理想と現実の狭間で揺れ、息子への愛と憎しみを行ったり来たりする母親たち。なぜ「ユウ」は死ななければならなかったのか? 誰もが加害者であり、被害者にもなり得る。これはあなた自身の物語でもあるのだ。
【キャスト】
石橋留美子:菅野美穂
石橋加奈:高畑充希
石橋あすみ:尾野真千子
石橋太一:大東駿介
石橋豊:和田聰宏
【スタッフ】
監督:瀬々敬久
プロデューサー:大瀧亮
製作会社:WOWOW
原作:椰月美智子
脚本:小川智子
音楽:入江陽
撮影:花村也寸志 -
返校 言葉が消えた日(吹替)
2019年度台湾映画 No.1大ヒット!1962年にある高校で起こった、政府から禁じられた本を読む読書会迫害事件を描く、衝撃のダーク・ミステリー!
【キャスト】
ツォン・ジンファ/フー・モンボー/ワン・ジン/チョイ・シーワン
【スタッフ】
監督:ジョン・スー -
犬部!
あふれるほどの愛でしか、世界は変わらない
行き場のない犬や猫のために、人生をかけた若者たちがいた――。
捨て犬や捨て猫を救うため、北里大学(十和田キャンパス)に実在した、動物保護サークル「犬部」。
先日「ニューヨーク・フェスティバル2021」で銅賞を獲得した
獣医師の学生時代をモデルに、動物たちのために奔走する若き獣医学生たちの奮闘の日々と、16 年後の成長した彼らの絆と葛藤を描く、感動のドラマ。
【キャスト】
林遣都 中川大志
大原櫻子
浅香航大 田辺桃子 安藤玉恵 しゅはまはるみ 坂東龍汰
田中麗奈/酒向芳 螢 雪次朗 岩松 了
【スタッフ】
監督:篠原哲雄
脚本:山田あかね
原案:片野ゆか『北里大学獣医学部
犬部!』(ポプラ社刊)
主題歌:「ライフスコール」
Novelbright UNIVERSAL SIGMA / ZEST -
コレクティブ 国家の嘘(字幕)
2015年10月30日、東欧ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、そして政府や権力へと繋がっていく衝撃的な癒着の連鎖。命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇と、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追った、フィクションよりもスリリングな現実を捉えたドキュメンタリー映画。
【キャスト】
カタリン・トロンタン/カメリア・ロイウ/テディ・ウルスレァヌ/ヴラド・ヴォイクレスク/ナルチス・ホジャ
【スタッフ】
監督:アレクサンダー・ナナウ -
その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-
歌だけが、映画だけが。
詩と音楽、映像を一つに融合したプロジェクトの第3弾となる今作。5人の監督の共通した想いは、歌と映画だけが、未来が見えないこの国の苦しい日々から、ほんの少しだけ解き放ってくれる──。三池崇史『Beautiful』は大地震をきっかけにそれぞれ自殺未遂をした男女の奇妙な出会いを、行定勲『海風』は愛に飢えた男女の一時の温もりを、松永大司『On The Way』はメキシコの移民を目の当たりにした目標の持てない日本人青年を、洞内広樹『GHOSTING』は悲しい過去と運命を変えようとする霊魂〈ゴースト〉となった青年を、井上博貴『魔女に焦がれて』は不思議な力を持つ同級生に惹かれる男子高校生をそれぞれ描き出す。
【キャスト】
光司:EXILE AKIRA
雅人:佐藤大樹
健太:今市隆二
小田前バク:佐野玲於
蓮:小林直己
千恵:蓮佛美沙子
真莉愛:久保田紗友
沙耶:松田るか
ダニエル:パコ・ニコラス
森芽衣:畑芽育
バク:大西利空
未来の芽衣:結城アンナ
蘭:秋山菜津子
舎弟:嶺豪一
【スタッフ】
監督:三池崇史,井上博貴,松永大司,洞内広樹,行定勲
プロデューサー:EXILE HIRO,別所哲也,小竹正人,清水洋一,村岡大介,林聡宏
製作会社:パシフィックボイス
脚本:中村雅,井上博貴,松永大司,洞内広樹,小野史之,行定勲,堀泉杏
音楽:Crystal Kay,Leola,RYUJI IMAICHI,LISA,琉衣 -
ツォツィ(字幕)
原作での時代設定は1960年代だったが、映画では現代へ移している。アパルトヘイト廃止から10数年経った今もなお残る差別や格差社会に苦しむスラム街のツォツィ(南部ソト語で「チンピラ」を意味するスラング)と呼ばれる主人公。そのツォツィがある出来事を契機に人間性を取り戻していく過程を描く。
【キャスト】
プレスリー・チュエニヤハエ/テリー・フェト/ケネス・ンコースィ
【スタッフ】
監督:ギャヴィン・フッド